ISO 9001:2015の認証に対するグローバル認定をANABより認証機関で初めて取得
2015年9月1日
BSIは新たな品質マネジメント規格であるISO 9001:2015の認証に対するグローバル認定をANSI-ASQ国家適合性認定協会(ANAB)より認証機関初として取得しました。
今回の決定は、ISO/FDIS 9001:2015を使用して行われました。日本を除く一部の国々では、ISO/FDIS 9001:2015より認証審査が実施されますが、この認定は2015年9月に予定されているISO 9001:2015が発行されるまでは有効になりません。
この認定の意味するところは、新規格へのBSIの移行プロセスと内部の審査員(BSI審査員)に対するトレーニングが、品質とサービスの両面で最高レベルの審査を提供することを確実にしていることに対して独立性のある評価を受けたということです。
これにより、新規格の発行と同時に、お客様の認証書が信頼性と公平性のあるものであることが保証されます。
新たなISO 9001:2015は、今日の移り変わりの早いマーケットの状況を考慮し、改定が進められています。2015年版の主要な変更は下記となります。
- 各組織の特定のニーズに沿ったマネジメントシステムの構築を重要視
- 組織のトップマネジメントが関与し、責任を持ち、幅広い事業戦略に品質を位置づける
- 規格全体に渡ったリスクベースの考え方は、マネジメントシステム全体を予防ツールとし、継続的な改善を促す
- 文書に対する要求事項の柔軟性向上:組織は文書化された情報に対し、何が必要でどのような形式であるべきかを決定することが可能となる
- 共通構造とコアテキストの使用を行うことで、他の主要なマネジメントシステムとの整合性をはかることができる
BSI Strategic Delivery DirectorのPietro Foschiは今回の第一号認定に対してお客様へ次のように表明しています。「ISO 9001は、世界で最も認知がされたマネジメントシステム規格です。ISO/FDIS 9001:2015に対して、どの審査機関よりも早く認定を受け、審査デリバリーが可能である認証機関となったことは、我々がISO/FDIS 9001:2015に対する審査員のトレーニングをいち早く行った証であり、それによりお客様の新たな規格への移行サポートをいちはやく行うことができます。それは組織にとって、競争の激しいマーケットにおいて早期に付加的な利点を獲得することにもつながっていきます。」